2013年9月12日木曜日

祈りと断食により天主は一時的に怒りを沈められた

米国は外交努力を優先する



フランシスコ教皇の呼びかけによって、9月7日は祈りと断食が行われました。
世界情勢の悪化は誰の目にも明らかで、各地から多くの情報が集まるバチカンは重要な情報をつかんでいたに違いありません。

シリアのために、教皇があえてお祈りと断食を求めたからには、この戦争の開始によって、地域戦争へと拡大し、最悪の場合世界大戦へと突き進む可能性があったという情報をつかんでいたからではないでしょうか。

教皇は直接ロシアのプーチンにも書簡も送っていました。ロシアで開催されるG20首脳会議で、シリア紛争の拡大を抑えるための外交的努力を促したのです。



なぜなら、中東の紛争の背後には必ずアメリカとロシアが関係しているからです。ファティマの聖母が要求する「ロシアの奉献」は緊急性を要しています。2000年の大聖年の年に、ファティマの聖母の第3の秘密を全部打ち明けたとするローマ幹部の発表は、残念ながら嘘でしかないと私は考えています。もし奉献されていたのなら、なぜ中東戦争に続き、1980年代にイラン・イラクの戦争があったのでしょうか?なぜ、1990年代は湾岸戦争が起こったのでしょうか?聖母の言う一時的な平和とはどこにあるのでしょうか?この期間、共産主義国家で、カトリックはどれだけの迫害を被ったでしょうか?いまでさえ、残酷な迫害を受けているのはキリスト教徒です。エジプトの混乱によって、キリスト教徒はいっそう苦汁をなめているのです。



オバマ大統領はG20でシリアに対する戦争の支持を訴えましたが、関係国は冷たい視線を浴びせました。また、アメリカの国民はほとんどアメリカの戦争を支持していないそうです。アメリカ政府の単独行動は目を見張るものがあり、国際社会だけでなく、国内の批判が圧倒的多数なのにもかかわらず、戦争をしたがっていたのです。



G20の会合が終了し、オバマ大統領はシリア政府への批判は変わらないもの、外交努力への道を再び開き、シリアへの攻撃を自重しつつあります。これは、ひとえにキリスト教徒の熱心なお祈りと断食のたまものであると考えられます。



それでもファティマの聖母の要求は続く



しかし、これはあくまで戦争開始の延長にすぎません。聖母の「ロシアの奉献」の要求は続くのです。1917年ファティマのご出現により、聖母が1960年までには公にするようにシスタールシアに託した第3の秘密は完全な形として明らかにされていません(と管理人は考えています)。ロシアの奉献がなされるべき理由を知らない信徒はたくさんいますし、初土曜日の償いの信心も多くの信徒は知りません(と管理人は考えています)。このような状況をかんがみても、第3の秘密は計画的に隠されてきたことがうかがい知れます。



仮に、ロシアの奉献がなされたという立場に立っても、ポルトガルで信仰が保たれるという趣旨の聖母の発言を、ますます私たちは理解できなくなりますし、ロシアの回心というのも全く実現していない中で、この立場を主張することは逆に混乱をきたすだけになります。



ですから、ファティマの聖母の要求が拒否され続けるなら、私たちは近未来に本当の世界大戦を覚悟しなければなりません。それがいつなのかは誰も知りません。ただ、それはかなり近いだろうと思われます。



テレビやラジオの伝道師であった故フルトーン・シーン司教はこのことについて語ってくれていました。いつ大戦争が起こるか。それは民主主義国家の力が相当弱まったときです。共産主義国家の中国やロシアは、アメリカなどの資本主義国家が徐々に力を失った時に怒りの鉄槌をくらわすという趣旨の発言をしています。根拠は、独裁国家の独裁者がそう言っているからです。レーニンしかり毛沢東しかりです。



願わくは教皇様が全世界の司教と一致して、聖母のけがれなき御心にロシアを奉献することができるよう、勇気をお与えください。本当の平和は聖母なくして実現しないのですから。



+キリエ・エレイソン+









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