秋田の聖母の個人的解釈
カトリック信徒として秋田の聖母のメッセージについて、解釈することをお許しください。
日本よりも海外での認知度が高い秋田の聖母のご出現に関して、聖母が日本の地をお選びになったことが、いったいどういうことなのかはじめのうちは全く理解できませんでした。
日本では多くの殉教者の血が流され、聖母が日本において多くのお恵みを注ぎたいと思われているとよく耳にします。
確かに聖母が日本を愛されている一つの要因ではあると思います。歴史的に見ても、プロテスタント諸侯が大規模にカトリック教会に攻勢を仕掛け、多くのカトリック信徒を失う一方、イエズス会が反宗教改革の旗持ちとなり全世界に福音をもたらし多くの信徒の獲得に動きますが、なかでも神父フランシスコ・ザビエルは日本の鹿児島に到着し、終生天主に従う誓いを立てた8月15日の日とまったく同じ日に、聖母マリアに日本をお捧になりました。
初めて日本に福音がもたらされたのは、聖母を愛した聖フランシスコ・ザビエルを通してであり、到着した日が聖母の祝日の日であったというこの不思議な縁が、日本を強く愛される所以であり、それゆえ、聖母はあのファティマにおけるメッセージを携えて、日本の地をお選びになり、ふたたび重要なメッセージを残してくださいました。
秋田の聖母のメッセージ
聖母が秋田の地に残したメッセージです。3度シスター笹川の前に姿をおあらわしになり、その時に残されたメッセージが以下の通りです。
参考にしたサイトは「秋田の聖母マリア101 New Life Network」です。
第一の御告げ(シスター笹川に対して)
「私の娘よ、私の修練女よ。すべてを捨てて、よく従ってくれました。耳の不自由は苦しいですか。きっと治りますよ。忍耐してください。最後の試練ですよ。手の傷は痛みますか。人々の償いのために祈ってください。ここの一人一人が、私のかけがえのない娘です。聖体奉仕会の祈りを心して祈っていますか。さあ、一緒に唱えましょう。」
シスターのお祈り後、ふたたび
「教皇、司教、司祭のためにたくさん祈ってください。あなたは洗礼を受けてから今日まで、教皇、司教司祭のために祈りを忘れないで、よく唱えてくれましたね。これからもたくさん唱えてください。今日のことをあなたの長上に話して、長上のおっしゃるままに従ってください。あなたの長上は、いま熱心に祈りを求めていますよ。」
第二の御告げ
「 私の娘よ、私の修練女よ。主を愛し奉っていますか。主をお愛しするなら、私の話を聞きなさい。これは大事なことです。そして、あなたの長上に告げなさい。
世の多くの人々は、主を悲しませております。わたしは、主を慰める者を望んでおります。天の御父のお怒りをやわらげるために、罪人や忘恩者に代わって苦しみ、貧しさをもってこれを償う霊魂を、御子と共に望んでおります。御父がこの世に対して怒りたもうておられることを知らせるために、御父は全人類の上に、大いなる罰を下そうとしておられます。御子と共に、何度もそのお怒りを和らげるように努めました。
御子の十字架の苦しみ、御血を示して、御父をお慰めする至愛なる霊魂、その犠牲者となる集まりを捧げて、お引止めしてきました。祈り、苦行、貧しさ、勇気ある犠牲的行為は、御父のお怒りを和らげることができます。あなたの会にも、それを望んでおります。貧しさを尊び、貧しさの中にあって、多くの忘恩、侮辱の償いのために、改心して祈ってください。各自の能力、持ち場を大切にして、その全てをもって捧げるように。在俗であっても祈りが必要です。もはやすでに、祈ろうとする霊魂が集められております。形にこだわらず、熱心をもってひたすら聖主をお慰めするために祈ってください。」
「あなたが心の中で思っていることは、まことか?まことに捨て石になる覚悟がありますか。主の浄配になろうとしているわたしの修練女よ。花嫁がその花婿にふさわしい者となるために、三つの釘で十字架につけられた心をもって誓願を立てなさい。清貧、貞潔、従順の三つの釘です。その中でも基は従順です。全き服従をもって、あなたの長上に従いなさい。あなたの長上は、良き理解者となって、導いてくれるでしょうから。 」
第三の御告げ
愛する私の娘よ、これから私の話すことをよく聞きなさい。そして、あなたの長上に告げなさい。
前にも伝えたように、もし人類が悔い改めないなら、御父は全人類の上に大いなる罰を下そうとしておられます。その時、御父は大洪水よりも重い、いままでにない罰を下されるに違いありません。
火が天から下り、その災いによって人類の多くの人々が死ぬでしょう。よい人も悪い人と共に、司祭も信者と共に死ぬでしょう。生き残った人々には、死んだ人々をうらやむほどの苦難があるでしょう。
その時私たちに残る武器は、ロザリオと、御子の残されたしるしだけです。
毎日ロザリオの祈りを唱えてください。ロザリオの祈りをもって司教、司祭のために祈ってください。悪魔の働きが教会の中まで入り込み、カルジナルはカルジナルに、司教は司教に対立するでしょう。
わたしを敬う司祭は同僚から軽蔑され、攻撃されるでしょう。祭壇や教会が荒されて、教会は妥協する者でいっぱいになり、悪魔の誘惑によって、多くの司祭、修道者がやめるでしょう。
特に悪魔は、御父に捧げられた霊魂に働きかけております。たくさんの霊魂が失われることが私の悲しみです。これ以上罪が続くなら、もはや罪の許しは無くなるでしょう。
勇気をもって、あなたの長上に告げてください。あなたの長上は、祈りと償いの業に励まなければならないことを、ひとりひとりに伝えて、熱心に祈ることを命じるでしょうから。」
しばらく間をおいて
「あなたに声を通して伝えるのは今日が最後ですよ。これからは、あなたに遣わされている者と、あなたの長上に従いなさい。ロザリオの祈りをたくさん唱えてください。迫っている災難から助けることができるのは、私だけです。私に寄りすがる者は、助けられるでしょう。」
日本の現況とメッセージの内容の類似性
聖母のメッセージの内容はとても信じがたく、多くの方に戸惑いを与える内容です。聖母は来たるべき災難(天罰)を予告し、それを避けるための償いの祈りと犠牲を要求しているのです。
その元凶は当然人間のなせる罪の行いです。罪深い人間が御父を悲しませ、その怒りをできるだけ和らげてくださっている御子と聖母の姿が心痛ましい。その努力でもってしても、御父を慰めることができないほど怒りに満ち溢れている。いつ、天罰が下されてもおかしくない状況であるというのです。
そのメッセージがファティマの第3の秘密と関連性があると言われていますが、この秋田の地で、これだけ重要なメッセージを聖母が残してくださったということは、この日本という地も例外なく天主の怒りに触れている罪が蔓延っていると推測できます。
特に管理人が注目しているのは、「洪水よりも恐ろしい火」という趣旨の発言です。
「洪水」という言葉は、火の海との関連で語られていることから、洪水は御父の怒りを表す言葉であることがわかります。私たちが知る神の御怒りとしての洪水はあの旧約時代のノア(ノエ)時代の洪水が思い浮かびます。
旧約の時代に地上に蔓延る悪を見て、洪水で罰することを良しとした神が、再びこの時代に地上を火の海にする罰をおあたえになるかもしれないその危機的状況から、今の日本の現状と酷似すると管理人は思うのです。
2011年3月に日本は東北に大きな津波を受けて、多くの犠牲者をだし、多くの町や村が被災しました。また、水素爆発により放射能汚染物質が漏れて、今でも復興からほど遠い状況です。
津波は私たちに大きな悲しみをもたらしましたが、もしそれだけなら、私たちはまた、両親を失った子供たちが示した前向きな明るさのように、復興にむけて大きな前進を期待できたでしょう。「津波」がもたらした苦しみを乗り越え、時間の経過ととも心の傷は癒えていくでしょう。
しかし、地震後の津波により原発事故が起き(地震による損壊が原因だとする説も)、福島の地のみならず、日本の広範囲にわたって、放射能汚染物質が降り注ぎました。
専門家ではないので放射能汚染物質による影響がどれほどなのかわかりませんが、チェルノブイリ事故によって、いまだに高濃度に汚染された町は人が住めないレベルにあるということから考えると、日本の福島のみならず、これから多くの地域が同じような被害を被るだろうということは推測できます。福島原発事故はまだ収束しておらず、プールの中の使用済み燃料棒も処理できていない状況を考えると、課題は山積みだからです。
福島の原子炉の「熱」を冷やすために大量の「水」で処理する必要がありますが、プールの燃料も冷やす必要があり、膨大な汚染水が出てきます。
聖母のメッセージで、「洪水よりも恐ろしい火」に関連して、原子炉の「熱」を何十年冷やし続ける必要があるように、天主の御怒りをなだめるためには本当に気が遠くなるような償いが求められている、そして、その怒りは原子炉の熱のようにふつふつと煮え立っているのではと思うのです。
火が天から降りてくるということは、まさにその時が天罰ということでしょう。
同じく、福島の廃炉に向けた原子炉の冷却に失敗した時、本当の意味でその時が天罰なのではと思うのです。なぜなら、廃炉に向けて最低30年かかるそうですが、冷却に失敗すると再び、大量の放射能の水蒸気が漏れて、爆発を起こし、使用済み核燃棒を吹き飛ばし、もはや日本は人が住む国ではなくなるでしょう。
これは日本における最大の災害ですが、これとは別に同時期に、全世界で天主の怒りが降り注ぐと考えられるのです。
聖母が日本をお選びになってメッセージを伝えたのは、全世界の危機の縮図がこの日本だからなのではと思うからです。原子炉の廃炉は最低30年です。時間は差し迫っているのかもしれません。
聖母よ、罪びとなるわれらのために祈りたまえ!
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