2014年3月9日日曜日

医療専門家がフルトン・シン大司教による奇跡を承認、福者の位へ前進

Fulton J. Sheen大司教が福者の位へ前進


大変喜ばしいニュースです。フルトン・J・シーン大司教が福者になるための必要な奇跡が
認定されるかもしれません。

以下は、ニュースの要約です。翻訳ではありません。

バチカンによって招集され7人で構成された医療専門家チームのによれば、
死産で生まれ、生まれてから61分が経過するまで心臓の鼓動が止まっていた
子James Fulton Engstromに関して、普通では説明がつかないと報告しました。

James Fulton Engstromは、現在3歳で通常通り成長し、
赤ん坊の生存は、フルトン・シーン大司教の
取り成しによるものであると、両親は認めています。

フルトン・シーン大司教は、1950年代のアメリカのテレビ番組で人気を博し、16年ものあいだ、信仰を普及させるための協会(the Society for the Propagation of the Faith)を指揮しました。

Daniel Jenkyダニエル司教(大司教Fulton Sheen 基金を指揮)の管轄であるイリノイ州ピオリアPeoriaで、医療専門家の報告書が発表されました。ダニエル司教は、

「本日は愛すべきフルトーン・シンの列福と列聖のきっかけとなる重要な一歩です。」と声明を発し、
「より多く前進するのに多くのお祈りが必要です。しかし、今日は喜ぶのに十分な事情があります。」

と報告を始めます。

ジェームズ君のお母さんBonnie Engstromは、事の次第を語りました。

死産の原因は、へその緒がもつれてしまったことにあり、血流と酸素の供給が
滞ってしまいました。産道を進もうとすればするほど、より強く締め付けられたのです。
「彼は死産でした。」母親は、手を伸ばして抱きかかえて、
子供の腕がだらんと垂れているのを思い出していました。

救急車が到着するまで、20分もCPR(心肺機能蘇生)と胸部圧迫を行い続けました。
母親は、「わたしは、頭の中で、ただ彼の名前を何度も何度も繰り返しました。フルトン・シン、フルトン・シン・フルトン・シン」と大司教フルトン・シンの助けを求めてお祈りをしていました。
「どうすればよいわからなかった。」と、その時の状況を振り返っています。

病院で、PEA(興奮収縮解離)と診断され、医者は2度エピネフリン(epinephrine)の投与を行いましたが、うまくいきません。慰めるために、看護師は赤ん坊の足をいくらか摩(さす)りましたが、その時、冷たくて死んでいると言っているかのように、「足が本当に冷たいわ、本当に冷たいわ。」と看護師が言っているのを、母親は聞いています。

緊急治療室のドクターが、「もう5分治療を試みますが、それでだめなら治療を終えます。(then call it)」と言ったのを母親は覚えており、「もし、ドクターが病院に到着する前に、すでに40分の治療を
施していることを知っていたのなら、きっと治療は終えていたでしょう。」と母親は言いました。

彼女は付け加えて言いました。

「治療を終えようとしたまさにその時、赤ん坊の鼓動が始まり、1分に148の脈を打っていました。
まさにそれは、新生児にとって正常な値でした。再び脈が弱まると言うことは決してありませんでした。」

この事実は神学会(a board of theologians)で、再調査されます。承認されると、
教皇に助言を行う枢機卿と司教によって審査されます。最終的に、大司教
フルトン・シンの仲介によって、天主が奇跡を実行したものであると、
教皇フランシスコが公的に宣言すれば、ローマ・カトリック教会がフルトン・シーン大司教を
福者として認めることになります。

仮に、この奇跡が認定されれば、大司教フルトン・シンは尊者から福者の位に上げられます。

「聖人」になるためには、もう一つの奇跡が認められる必要があります。
詳細は、関連記事をご覧ください。


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(フルトン J. シーン大司教1895年5月8日―1979年12月9日)
2012年、バチカンは、その英雄的な徳によりフルトン・シーン大司教を尊者(Venerable Servant of God)の位に上げました。


著書
キリストの神秘体 (1949年)
生きてゆくということ (1956年) (ユニヴァーサル文庫)
キリストの生涯 (1956年) (ユニヴァーサル文庫)
見よこの女性を (1956年) (ユニヴァーサル文庫)
幸福はあなたのもの (1956年)
十字架に対する七つの言葉 (1956年)


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